中小企業診断士の二次試験科目は何?具体的な内容と勉強法を解説

中小企業診断士の独学勉強法

中小企業診断士試験は、一次試験と二次試験に加えて、実務補習で構成されています。

二次試験は一次試験と違い記述試験とがメインになっており、一次試験とは違う能力が求められるため、難易度がグンと上がるように感じます。

しかもこの受験資格には、一次試験をすべて合格した年と、その翌年のみという期限があります。

難易度が上がり、受験できる期間も決まっているとなるとやはり不安になりますよね。

一発で試験に合格するためには、日々の積み重ねはもちろんのこと、試験に対する理解や、出題傾向の分析、効率的な勉強が必要不可です。

この記事では二次試験の科目に加え、それらの出題傾向や勉強方法を徹底的に解説します。

これを読んであなたも中小企業診断士試験を一発でクリアしましょう!

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中小企業診断士試験の二次試験の概要

はじめに、中小企業診断士の二次試験の概要を紹介します。

中小企業診断士二次試験の受験資格

二次試験の受験資格は、一次試験の合格者のみに与えられます。

注意していただきたいのは、受験資格には有効期限があるということです。

一次試験の全科目に合格した年と、翌年に限り有効となります。

中小企業診断士二次試験の試験形式

二次試験は、一次試験とは異なり筆記試験と口述試験で構成されます。

マークシート形式に比べて暗記だけでは突破できなくなるため、一次試験以上にしっかり準備をする必要があります。

筆記試験は、4科目・各設問15~200文字程度の記述式で実施されます。

口述試験は、筆記試験の出題内容をもとに4、5問出題されます。

中小企業診断士二次試験の合格基準

総点数の60%以上かつ、1科目でも40点未満のものが無い者。口述試験における判定が60%以上の者とされています。

中小企業診断士二次試験の試験科目

中小企業診断士二次試験の試験科目は、下の表のように事例Ⅰ~Ⅳで構成されており、各事例ごとに80分間、100点満点で行われます。

午前/午後 試験概要 試験時間 配点
午前 中小企業診断士の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ       テーマ:組織、人事 80分 100点
中小企業診断士の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ       テーマ:マーケティング・流通 80分 100点
午後 中小企業診断士の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ       テーマ:生産・技術 80分 100点
中小企業診断士の診断及び助言に関する実務の事例Ⅰ       テーマ:財務・会計 80分 100点

中小企業診断士二次試験の出題事例4科目を科目ごとに解説!

それぞれの科目について解説します。

事例Ⅰ.組織・人事に関する科目

かなり広いテーマから出題される傾向にあり、例年難問となるケースが多いです。

組織を中心とした経営戦略や経営管理に関する事例が出題されます。

例えば経営の立て直しの出題があった場合、その企業の過去の事例から強みを生かした戦略を考えたり、新たな人事配置を考えたりする必要があります。

よくあるのが、経営の立て直しで、マーケティングや流通の分野で回答してしまうというケースですが、この科目ではあくまで組織、人事での出題となるので、そこを意識して回答していくことが得点のコツとなります。

一次試験の企業経営論の中の組織論との関係が深いので、もう一度見直しておくといいでしょう。

近年は、製造業分野での、人事配置、人材育成、企業戦略の成否の要因などが出題されています。

事例Ⅱ.マーケティング・流通に関する科目

小売業やサービス業等、比較的イメージのしやすい企業が事例として出題されている傾向があります。

一次試験の企業経営論の中の、マーケティング論、運営論で学ぶ店舗・販売管理と関りが深いです。

近年の傾向としては与えられる情報がほかの科目に比べ多く、事例のストーリーをしっかり把握することが得点のコツになります。

事例Ⅲ.生産・技術に関する科目

製造業からの出題が予想されます。

生産管理上の問題やその企業の強み等の出題が多く、これは例年出題内容が大きく変わっていません。

しっかりと準備をしていけば得点源にしやすい科目となっています。

一次試験の運営管理の中の、生産管理との関係が深い科目となっています。

事例Ⅳ.財務・会計に関する科目

経営分析や経営戦略が主な出題範囲です。

財務諸表を読み取る問題がありその対策は必須です。

他の科目と大きく違うのが、数字で回答を出す必要があるということです。

一次試験の、財務・会計での知識の応用力が得点への道です。

中小企業診断士二次試験の科目別の勉強方法を解説!

中小企業診断士二次試験の科目別勉強方法を解説します。

筆記試験の内容と科目別勉強方法は?

どの試験に言えることですが、過去問をベースに勉強していくことが合格への一番の近道です。

これまでの傾向として、頻出されている問題を押さえることはマストです。

しかし二次試験は、一次試験と違い事例を元にした筆記試験です。

一次試験を通過する知識があっても、それを応用する力や総合的に考える力が無ければ、二次試験では自分の本当の力を発揮することは難しいです。

応用力や総合力は、知識を身に付けるのと同時に活用することで身に着けます。

一次試験を通過できる方は知識のインプットはもう十分なはずです。

過去問を何度も解き、インプットした知識を活用しアウトプットを繰り返していくことで、

二次試験を突破する力が身に付いていきます。

事例Ⅰ.組織・人事

企業経営論の応用が求められる科目であるため、基礎となる部分はしっかりと固めましょう。

特に、組織構造論、組織行動論、労働関連法規は重要な内容となります。

事例をもとに、過去の事業の成否要因の分析、今直面している課題の解決策の提案を、

人事の側面から考えることができるようになるといいですね。

しかし先ほども書いたように、この科目は例年難問となるケースが多いです。

試験中は焦らず冷静に出題者の意図を掴むこと、分からなければ回答を後回しにするなど、ある程度の戦略が必要になるかもしれません。

勉強機関でも、しっかり固めることができればそれに越したことはありませんが、他の科目に影響が出すぎないように注意しましょう。

事例Ⅱ.マーケティング・流通

この科目は例年、与えられる情報が一番多い傾向にあります。

与えられた情報を整理し、各問に適切に使う必要があります。

素早く正確に情報を読み取れるよう、日ごろから練習しておくといいでしょう。

問題としては日常生活に近い内容が多いため、他の科目と比べてイメージしやすいと感じる人が多いのではないでしょうか。

具体的には、市場動向の分析や企業の製品、価格、プロモーションなどです。

事例Ⅱのポイントとしては、企業の強みを最大限生かせるような提案が考えられるかどうかです。

これらの内容で、市場の中で生き残っていける提案をできるようになるといいですね。

事例Ⅲ.生産・技術

この科目は製造業の事例が出題される傾向にあるため、製造業に携わったことが無い人には、難しく感じるかもしれません。

そういう人は、日ごろから過去問に触れてみるといいでしょう。

実はこの科目は、出題の傾向はあまり変わらないことがこれまでの試験の傾向から読み取れます。

それを過信しすぎるのもよくないですが、過去問の事例に触れてきた数が多い人ほど有利であることに変わりはないでしょう。

勉強するポイントは製造における計画、工程、品質、コストを意識してください。

これらの情報から、企業が抱えている生産管理上の課題分析を行い、改善の提案ができるようになるといいですね。

事例Ⅳ.財務・会計

財務諸表を使った問題が出題されます。

つまり、数字に強くなる必要があります。

苦手に感じる人が多い科目であり、その場のひらめきで解けるようなものではありません。

そこで、繰り返し過去問題を解いて復習を行うことで、徹底的に身に付けるといいでしょう。

ほかの科目は記述内容によっては部分点が得られることもありますが、

数字で答えなければいけない場合、部分点はあり得ません。簡単な計算ミスで点を逃すのはもったいないですよね。

そういったことを無くすためにも、日ごろから計算をするようにして、数字慣れしていると有利に問題に臨めるでしょう。

具体的なポイントとしては、財務諸表から企業の強みの分析、CVP分析などを押さえておくといいでしょう。

口述試験の内容とおすすめの準備方法は?

口述試験は記述試験で出題された事例Ⅰ~事例Ⅳの中から質問されます。

試験前に事例を再度読み直して、落ち着いて当日に臨めば問題ないでしょう。

試験管の質問をよく聞き、丁寧に答えることが合格のコツです。

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まとめ

二次試験の科目は以下4科目の記述試験と口述試験で構成されています。

  • 事例Ⅰ 組織・人事
  • 事例Ⅱ マーケティング・流通
  • 事例Ⅲ 生産・技術
  • 事例Ⅳ 財務・会計

それぞれ科目ごとに勉強の方針が異なります。

一次試験の各科目の中に、二次試験の各科目に関係の深い分野があるので、しっかり復習しましょう。

それぞれの出題傾向に沿った回答ができるように、過去問を反復しポイントを押さえて、

インプット、アウトプットを意識することで、合格に近づけます。

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